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2021年4月22日木曜日

コロナ・パンデミックは予言されていた。(TEDx Talks に学ぶ・その7)

 コロナ・パンデミックは予言されていた。(TEDx Talks に学ぶ・その7)

今回の題材は、「The next out break? We're not ready/Bill Gates」です。

話をするのは「Windows」を開発した、あの「Bill Gates」です。彼は「Microsoft」から引退してからも様々な分野で活躍しているようです。そして、彼の関心は感染症の克服にも向けられていたのです。




このスピーチは2015年に収録されたものです。前年に克服された「Ebola」ウイルスによる新しい感染症を振り返って、この出来事は次の桁違いのパンデミックを警告する出来事だと述べています。天才の頭脳をもってすれば次の危機を見通すこともできるのでしょうか。

彼は言います。

If anything kills over 10 million people in the next few decades, it's most likely to be a highly infectious virus rather than a war.

そして、献身的な努力の結果、アフリカの数か国の中だけで感染を食い止めることができたわけですが、できなかったことも多いと警告しています。

The case reports came in on paper. It was very delayed before they were put online and they were extremely inaccurate.

今の日本の感染対策を見ると、「Ebola」からは何も学んでいないんじゃないかと思ってしまいます。ニュースに発表するための、何人の感染者が出たというような情報ではなく、個々のクラスターで感染が誰から誰へどのように広がり、どのように収束したのかというような研究は進んでいるのでしょうか。

If we start now, we can be ready for the next epidemic.

彼はそういってこのトークを終わりましたが、それからの5年間、彼が言う「start」はどの国も切っていなかったようです。そして今もまだ危機の真っただ中にいるわけですが、次につながるような画期的な感染拡大を防ぐ対策や知見はまだ得られていないと言わざるを得ないでしょう。



2021年4月13日火曜日

ゴールをどこに設定するか。(TEDx Talks に学ぶ・その6)

ゴールをどこに設定するか。(TEDx Talks に学ぶ・その6)



今回は複数の「TEDx Talks」を取り上げます。取り上げる題材は、

「How to learn any language in six months/Chris Lonsdale」・(短いフレーズで区別するため、「In six months」と呼ぶことにします。)

「Why we struggle learning language/Gabriel Wyner」・(同「Struggle learning」)

「How to talk like a native speaker/Marc Green」・(同「Native speaker」)

「Learning a language? Speak it like you're playing a video game/Marianna Pascal」・(同「Video game」)

「One simple method to learn any language/Scott Young & Vat Jaiswal」・(同「Simple method」)の5つのトークです。

いずれのトークも、「どうやったら第二言語がしゃべれるようになるのか」というのがメインテーマです。しかし、その内容には大きな違いがあります。なぜ、共通のテーマにいくつもの処方箋が示されるのでしょうか。今回は、それぞれのトークの「立ち位置の違い」、「ゴール設定の違い」、「プロセスの違い」を比較してみたいと思います。そして最後に、自分の立ち位置、ゴール設定を振り返ってみたいと思います。


「立ち位置の違い」

「In six months」:大学の心理学教授と思われる。「6か月でどんな外国語も学べる」メソッドの普及に努めている。第二言語は中国語でネイティブレベルらしい。

「Struggle learning」:具体的な職業不明。第二言語は6か国語かそれ以上。レベルに関するコメントはない。

「Native speaker」:具体的な職業不明(語学講師かも?)。第二言語は5か国語かそれ以上。ドイツ語は母親がドイツ人で、生まれついてのバイリンガル。他の言語のレベルに関するコメントはない。

「Video game」:語学教師と思われる。英語を教える立場で、自身の第二言語に関するコメントはない。

「Simple method」:学生と思われる。第二言語は4か国語かそれ以上。3ヵ月づつ集中学習したばかり。


「ゴール設定の違い」

「In six months」:どんな外国語でもネイティブレベルまで6か月で習得する。

「Struggle learning」:外国語習得のポイントは、単語学習に視覚的イメージや体験を絡めることで、それを体得することがゴール。レベルに関するコメントはない。

「Native speaker」:外国語習得のポイントは、詰まるとこ正しい発音。ネイティブレベルをめざす人が対象のトーク内容。

「Video game」:コミュニケートの道具として割り切ることが大切で、ネイティブレベルになることは必要ない。

「Simple method」:外国語学習時に、母国語禁止ルールを用いると上達スピードを上げられる。ネイティブレベルをめざすことを端から考慮していない印象。


「プロセスの違い」

「In six months」:5つの原理、7つの実践を行うことで習得する。私の印象では、結局はランゲッジ・ペアレントを見つけて方向づけてもらうことがポイントに思われる。

「Struggle learning」:話者の体験は感動的だが、冷静に考えるとインターネットの語学学習に自己流の工夫をすることで、上達の壁をクリアした印象を受けた。

「Native speaker」:ネイティブレベルに達するには極論すればネイティブの真似をすることに尽きるという話だと思われる。

「Video game」:国全体の英語能力の向上が急務の国々の学習者は、うまくしゃべることよりどう使いこなすかに頭を切り替えて学習すべきという話だと思われる。

「Simple method」:体験報告が主な内容で、どうすべきかという理論的なところはグラグラしている。母国語禁止ルールの有効性を強調しながら、そこまでしなくてもできることからやりましょうという結論になっている。


この記事の構想中に、「英語独習法」・今井 むつみ<著> 岩波新書 の書評を読みましたので、その話を初めに書きたいと思います。書評を介しての理解ですが、著者の主張は、英語と日本語の根底にある土台構造の違いを理解できなければ、本当に英語を理解できたとは言えないということのようです。

この主張は私レベルの学習者でも時折感じることがあります。一例を取り上げると、「TEDx Talks」のビデオを見ていて、なぜ観客がそこで感動したり、拍手したりするのか、英文を読み、分からなければ日本語訳を読んでも、観客の受けた印象が何だったのか理解できないことがあります。

逆に日本語を英文化することを考えると、この「理解できなさ」のわだかまりのようなものが説明できるかもしれません。たとえば、「物事をザックリと理解する」という表現を英文化したとします。「ザックリと」を、辞書で調べてroughlyと訳せるということで終わっていたのでは日本語の土台構造が理解できたとは言えないでしょう。

話者は「ひとまず詳細は抜きにして概要を」という表現としてこの言葉を使ったのでしょうが、この言葉には「ザックリとした仕上がり」とか、「ザックリと盛り付ける」とか、様々な場面での別の意味合いの使用例があります。日本人はそういう使用例の印象を頭の片隅のどこかに持っていて、この表現が発話された時に、話者の言葉選びに納得したり、納得できなかったり、そういうことも含めてこの表現を受け止めるのだと思います。

「ザックリと」=roughlyから抜け出せないままでは、「TEDx Talks」の観客の感動や拍手が理解できないと思うのです。


「自分の立ち位置、ゴール設定」

頭でっかちに英語学習を進めてしまっていますので、色々なことが邪魔をして、純粋に英語が使えることをめざす学習法になっていないのは分かっているつもりです。さらに言えば、自分の年齢と現在の理解力を考慮に入れると、ネイティブレベルの英語習得が達成可能と考えるのは楽観的過ぎでしょう。

せめて日常会話をたどたどしくならない程度でできること、そして中断している「英語ボランティアガイド」が再開した時には、ゲストの理解に応じたトークができるガイドとして、成長出来たらいいと思っています。



2021年3月16日火曜日

TEDx Talks に学ぶ その5

 TEDx Talks に学ぶ その5

Speak like a leader/Simon Lancaster

日本語のタイトルだと、「修辞学の復活」です。それだけだったら難しそうだし、視聴しなかったと思います。「Speak like a leader」の方がいいと思います。その方が、どんな話なのか気になります。



このトークを選んだのは、「どうしたら英語の能力が上がるか?」という話ばかりでは面白くないと思ったからです。

話は面白いのですが、何が違うのかうまく表現できませんが、今までよく聞いている英語と何かが違うような印象を与えるスピーチでした。確信はありませんが、演壇に立っている人物がイギリス人で、話されている言語もイギリス英語なのではないかと思います。


さて、話の主題のリーダーとはだれを指すのでしょうか?

どうやら、ウインストン・チャーチル、ディビッド・キャメロン、トニー・ブレアなどがが引き合いに出されますので、政治家のことを指しているようです。

リーダーの話し方には共通した特徴があり、それは人を引きつけるための(修辞学の)テクニックを駆使したものになっているというのです。そしてその特徴は何かという話が展開します。


特徴の1つが、「Metaphor(隠喩)」です。

The Arab Spring(アラブの春)」、「The Calais Jungle(カレー市のジャングル)」、「The financial storm(金融界の嵐)」などです。「アラブの春」は知っていましたが、「カレー市のジャングル」、「金融界の嵐」は知りませんでした。

取り上げられる題材の1つ1つがとても難しいように思えるのですがどうでしょうか?


Rhyme(韻)」も特徴の1つです。

ちょっと古い話題に感じますが(このスピーチは2016年に録画されたようです) 、OJ・シンプソンの裁判で有名になったセリフが出てきます。

If it doesn't fit, you must acquit.

この裁判の内容は知りませんでしたので調べたところ、「殺人事件の証拠の手袋がOJ・シンプソンの手に比べて小さすぎ、それが犯人のものなら、OJ・シンプソンは犯人ではない」という弁護のスピーチが韻を踏んだ表現になっていたということのようです。そして、表現が韻を踏んでいて、かつシンプルだと、その話が信じてもらいやすいという調査データがあるそうです。

もう1つの面白い例として、「I before E except after C」という覚え歌が紹介されています。この覚え歌が何を意味しているのか、何回も調べていく内にやっと何の話なのか分かりました。

(「七尾藍佳のExpress Yourself」のHP内の、「I Before E Except After C♪ 覚え歌で攻略する英語スペリング」が分かりやすいです。)

このスピーチによれば、44の正しい例と、900の正しくない例が存在するそうです。興味を持ったので少しだけ挑戦してみましたが、私の知っている英単語の範囲では、正しい例の方が多く、正しくない例の方が少ないように思いました。


このスピーチ自体も、「隠喩」や「韻」、その他の修辞学上のテクニックを駆使していています。全体の流れは分かるのですが、細かい部分で何を言わんとしているのか理解しようとすると、とても手ごわい内容になっています。

この講演が、イタリアのベローナ市で行われたことに脅威を覚えました。「イタリア人は果たして、こんな難しい表現に満ちた講演を1回聞いただけで理解できるのだろうか」と言った方がいいかもしれません。

このスピーチを聞いたころ、「A Room with a View(眺めのいい部屋)」という小説を、たまたま読んでいました。そこで、もしかしたらと思える文章を見つけました。

というのは、その小説の中で、主人公がイタリアの「Florence(フィレンツェ)」を旅行するのですが、イタリアにはイギリス人移住者の大規模なコミュニティがあるようなのです。その物語の設定は20世紀初頭で、そのころからイギリス人はイタリアに数多く移住していたようです。

だから、このTEDx講演も、イタリアのベローナ市のイギリス人移住者を主な観客として行われていたのではないか、だからこんな難しい内容でも観客の笑いを取れるのではないかと思いました。(もしくは、難しく感じたのはもっとしっかり勉強しなさいと言う啓示なのかも…。)




2021年3月7日日曜日

TEDx Talks に学ぶ その4

 TEDx Talks に学ぶ その4

Why We Struggle Learning Language/Gabriel Wyner




フランス語をかなり学んでフランスを訪れた際、まだ学校に行っていない5歳の少女に文法のミスを指摘されたという話からスタートします。その5歳の子は計算上は15000時間フランス語にさらされているのに、自分はフランス語教室で何時間勉強してきたのかと自問します。

それを聞いてこの私はどれほどの時間英会話とつきあってきたのだろう?英語の授業を日本語で聞く時間を含めずに、純粋に英語を何時間聞いてきたのだろう?と反省させられます。

導入からそんなグサッとくる質問に反省させられながら話を聞き続けると、その後はどのようにしていくつかの外国語をマスターしてきたか、その肝となるのは何かというお話でした。


今回取り上げたいのは、以下の文章です。

Well, let's return to where I was with French. My situation was as follows: I was taking two master's degrees, one in song, one in opera, and so I had six days of class a week. My only free time was an hour a day on the subway, Sundays, and Austrian national holidays, on which, thankfully, there were many.


このスピーチには日本語訳がありませんので、自分の力で解釈するしかありません。

前半に、エンジニアになろうと思ったが、音楽が好きでそちらを学ぶことにして、おまけに語学学校で複数の語学を習得するコースに参加した話がありました。song」とか「opera」とかはその話の延長です。

直前のトークは、スカンジナビアのバーで聞いた単語は印象深く、ハンガリー語の教室で聞いた単語は印象が薄いという話でした。

そうやって学んで、今どの立ち位置にいるかという話の導入部分であろうと想像しました。ドイツ語や、イタリア語はマスターしたが、フランス語で手こずっているようでした。そしてこの時はまだ、フランス語の習得には至っていないようです。


それで、問題の文章ですが、何を言いたいのか分かりませんでした。「1週間の内、6日間勉強していて、空き時間は地下鉄での1時間と日曜日と祭日だけでした。」と言っているように思います。でもなぜそういう状況の説明をこの瞬間にするのでしょうか?

その後、インターネットを使った学習を続け、語学学校の講師のインタビューでフランス語で考えながら会話ができ、1つハードルを越えたという話に続きます。敢えてこの内容をスピーチの中でしたのは、そういう状況だが、めげずに頑張ったと言いたかったのでしょうか。

自分だったら、後半の説明につながらないのなら割愛しそうな内容です。突然、「毎日1時間しか自由時間がなかった。」と言われれば、ストーリー展開上重要な意味合いがあると思ってしまいます。ここのところで、書かれた通りの表現の意味は分かるが、何か重要なことを理解できていないのではないかと猛烈に不安になりました。

同様に他のスピーチを聞いた時でも、言外の意味をくみ取っていないのではないか、正しい意味を取り違えているのではないかと不安になる瞬間が何度もあります。見えない敵におびえすぎのようにも思いますが、そうでないかもしれません。そういう時は、確信が持てるヒアリング能力を確立するまで、今日もがんばるしかないなと割り切ることにしています。




2021年3月2日火曜日

TEDx Talks に学ぶ その3

TEDx Talks に学ぶ その3

COVID19の蔓延のため、ボランティアガイドは活動拠点に入ることすらできなくなりました。そういう状況がいつまでも改善しないため、このブログも更新するのを怠っていました。もう一度TED×Talksを聞き始めましたので、最近感じたことを書こうと思います。




今回の題材は、How to learn any language in six months / Chris Lonsdaleのスピーチです。どんな外国語も、彼のメソッドを忠実に行えば6カ月でしゃべることができるというのはとても魅力的な提案です。

大筋の流れは何となくつかめました。子供の時どうだったか、中国へ行って中国語をネイティブレベルでしゃべれるようになったこと、そこから彼のメソッドがどうつながっているのかという説明になります。話題が身近な感じで、流れもとらえやすく何となくわかった気がします。

ところが、肝心なところになると彼は急に早口になって、彼が何を言いたいのか分からなくなります。それが重要な情報なのか、大筋の流れさえつかんでおけばいいのか分からなくて心配になります。

例えばこうです。

And you've just learned that this...is important, it's relevant because it means this, and anything that is related, any information related to your survival is stuff that you're going to pay attention to and therefore you're going to remember it.

(日本語訳では、「あの木にあった傷は、恐ろしい熊を示すので、自分に関わり、重要なものだと学ぶわけです。どんな情報でも自分の生命に関わるなら注意を払うでしょうし、記録に残るのです。」となっています。) 

もちろん、スクリーンに熊が木につけた爪のあとの写真、巨大なグリズリーの写真が説明に沿って出てきますから英語力があれば分かると思います。私の理解を告白すれば、最初の「this」は「木にあった傷」で、次の「this」は「熊」だと思いますがそれであっているでしょうか。

次は、「anything that is related (to your survival)」、「any information related to your suvival」だと思います。そして後半の「stuff that you're going to pay attention」、「(stuff that you're going to remember it」の()で補った解釈はあっていますでしょうか。 

この記事を書いていて思ったのですが、日本語で書く場合なら写真があろうと敢えて言いたいことを強調しようとして、「木に刻まれた爪のあと」、「恐ろしい巨大な熊」という言葉を使うのではないでしょうか?

この文章で「this」を使うのが、この話者の特有の表現なのか、英語の一般的な表現なのかは分かりません。しかし、私にとっては、ここで言いたいであろうことがすぐに頭に入ってこないし、重要な情報だという理解の妨げになるようです。何度聞いても、「this」や「that」ばかりが行き来してしまい、日本語訳を読んでやっと納得というのが正直なところです。

漠然と感じているのは、英語の表現と日本語の表現には今まで学んできたこと以外にも、もっと違いが潜んでいるということです。TED×Talksを聞くことが、そういうことの理解につながればいいなあと思います。




2019年12月7日土曜日

TED✕Talks に学ぶ その2

TED✕Talks に学ぶ その2

2回目のヒアリングは、「Do nice people finish last or best? Christine Porath」です。



無礼な言葉(incivility)はひどい結果を招き、丁寧な言葉(civility)は良い結果を呼び込むというのがこのスピーチの趣旨です。前回聞いたTED×Talksより主張したいことがダイレクトで分かりやすく感じました。スピーチの流れを分かりやすくしている要素は、その内容だけではなく、以下の「つなぎ言葉」にもあるように思います。

スピーチが始まってしばらくして、こういう表現がありました。「Okey, you may say this make sense.」です。スピーカーが、「無礼な言葉/丁寧な言葉」に関するリサーチを開始して、その研究成果を発表した後、かなりの反響があったという話の後のことです。リサーチの結果が、「意味がある」ことを強調したかったのかなあと思います。

次は、「Let me give you an example what I mean, ~」です。次のリサーチの内容を説明している時のフレーズです。「聴講者」へ問いかける、王道的な「つなぎ言葉」に感じます。

次は、「We are so snecky, ~」です。上記のフレーズの直後、明確な結果を出すため、被験者に意地悪な設問を行ったという内容です。「~のような比較実験を行いました。」というより、「私たちは意地悪でした。」という方が「直接的に」聞こえる効果を狙ったのでしょうか?

次は、「Where do you start? And, how can you people lift up?」です。(lift up)は、「(部下のやる気を)引き出す。」という意味で使われていると思います。「丁寧な言葉を実践する人の事例」を紹介する上で、やはり「疑問文」で、「聴講者」へ問いかけるような表現を使っているのだと思います。

次は、「How did he do it?」です。これも、事例紹介の後半部分で、「では実際はどうやったのでしょう?」という感じの表現でしょうか。日本語のスピーチでもこういう言いかたをするかもしれませんので、英語特有とまでは行かないかもしれません。

最後は、「What I know from my research is ~」です。「このような内容から結論としては~」としないで、「私はこの研究から~という結果を得ました。」という表現でしょうか。「私は~」と強調するのは、違和感を感じますが、あえて強調するのが「英語圏」の表現なのかなあと思います。

チャンスがあったら使ってみたいなあと思います。





2019年11月6日水曜日

TED✕Talks に学ぶ その1

TED✕Talks に学ぶ その1



「TED×Talks」は、知っていらっしゃる方が多いと思いますが、一人のスピーカーが、15分程度のスピーチを一般公衆向けに行ったものを公開したビデオですよね。英会話教室で知り合った知人に紹介してもらい、一時期、英語に触れている時間を確保しようと思い、毎日視聴していました。

しばらく続けていくうちに、ただ視聴時間をこなす目的だけでは、やる気が出なくなってしまい、毎日視聴するということはやめてしまっていました。一方で、「英語ガイド」の方も、初めてから半年たったにもかかわらず、相変わらず上達を実感できない日々が続いていました。何か変化のきっかけを見つけ出したい、そんな日々が続いていました。

ある日、ある閃きがありました。それは、「TED×Talks」のスピーカーは、彼らが話そうとしている話題に関してそれほど知識を持っていない聴講者に対して、どういう表現を使って語りかけるのだろうと思ったのです。たぶん、分かりやすい言葉や表現を選んで、どうすれば理解を得られやすいのか考え抜いた上で、話しかける言葉を決めているのではないかと思いました。そこでさっそく、そういう観点で「TED×Talks」のスピーチを視聴してみました。

私の現在の英語力では、1回聞いただけではスピーカーが取り上げようとしている話題が何に関することで、何を語りかけたいのかすら分かりません。そこで、まずビデオの解説の要約文から、キーワードとなる単語で知らないものの意味を調べ、その後細かく分けて聞き、書き取ってみました。

今回聴いたスピーチは、
Autism research takes brains / Cynthia Schumann」です。

「autism:自閉症」が分からなかったので、出だしから何を主張したいのか分からなかったのですが、「brain」、「research」などの単語から、脳に関する研究者のスピーチではないかと思って聞いていました。ただ、今回ここで取り上げたいと思ったのは、「脳」とか「自閉症」とかのことではなく、スピーカーが、公衆にどう語りかけたのかを伝えたいと思ったからです。

彼女はこう切り出しました、
I really appreciate the opportunity to share with you what I worked on. My passion is not making brain research and autism possible.

さて、私の反省ですが、私は英語ガイドをスタートする瞬間で、「自己紹介」、「ゲストの情報収集」、「共有できる話題のレベル(くだけていってしまえば、この観光地に関してどれほど知っているか)」、そんなことを頭の中において、話を始めようとしていました。でも、このCynthiaさんのスピーチの切り出しを聴いて反省させられました。こう切り出すべきではないかと思ったのです。

「お会いできて光栄です。私の大好きなこの場所をご案内したいと思います。」

I really appreciate the opportunity to share with you this beautiful autumn afternoon. My passion is sharing this place's amusing stories with you.

もしかしたらこの表現は大袈裟な表現かもしれませんが、私が伝えたい事ってこういうことなんだろうなあと思います。この気持ちを伝えたいなあ・・・。




話題はガラッと変わって、最近の失敗談をちょっと報告します。

TOEICのヒアリング試験で、疑問文を聞いて最適な回答を選べというのがありますよね?それとまったく同じ体験をしました。

後で考え直すと、その時ゲストはこう聞いたのだと思います。
How many days do you work here?

ところがその時は、前半の How many days が聞き取れなくて、Do you work here? という疑問文に聞こえました。ちょうど近くにボランティアガイドではなく、その観光地の正式の職員がいたので、「その人とあなたとどう立場が違うの?」という疑問が、Do you work here? という疑問文で発せられたのだと思ってしまいました。

TOEICの設問のわなに引っ掛かった時のように、私は、「No, I'm a volunteer.」と答えてしまい、キョトンとされてしまいました。そして、正しい答えを私から導き出すのにもう数回、質問してもらうことになってしまいました。