2021年10月10日日曜日

Facebookは時代遅れ?

Facebookは時代遅れ?



英会話教室のネイティブ講師のC先生が、最近の授業でSNSに関して、「ボクの考えでは、Facebookはもう時代遅れだと思う。」と言いました。(この時の先生のセリフは私の超訳です。以下同じ)

私のFacebookは登録しただけで「時代遅れ」以前の代物なので、その瞬間はあまりピンとこなかったのですが、少ししてから書きたいことが浮かんできました。


2019年7月に書かれたインターネットの記事によれば、「mixiから始まり、Twitter、Instagram、LINE、最近ではTikTokなどが流行っている。ミレニアル世代を中心に流行したFacebookだったが、次の世代ではFacebook離れが進んでいる。」というのです。

これが、C先生の言う「Facebookはもう時代遅れ」という話なのだと思いました。

では、この話はどの程度当たり前となっているのか気になったので、もう少し検索を進めました。すると、「Twitter、Facebook、Instagramはもはや時代遅れ?」という記事を見つけました。この記事が書かれたのは2017年3月で、前述の記事の2年余も前になります。この記事の趣旨は前述の記事と同じようですが、「こうなるであろう」という予測の部分が多いように感じました。

さらに、これは日本だけの見解かもしれないという疑問が浮かび、「Facebook outdated」で検索すると、いくつか同じ趣旨の英文記事が見つかりました。2020年3月に書かれた記事には、「InstagramとSnapchatは人気が高まり、Facebookはスポットライトから外れた。」と書かれていました。Instagramの位置づけが、日本の記事のニュアンスとは違っているようですが、Facebookに関する部分の趣旨は同じです。

「Facebookはもう時代遅れ」という話は、日本だけでなく多分、欧米でも同じような見解だということなのでしょう。さらに言うと、C先生が日本語の記事を読むとは思えないので、このあたりがC先生のネタ元ではないかと思います。(未確認ですが)


この話を書いていて、もう少し書きたいと思ったのが、「mixiから始まり…」という部分です。2004年にサービスが始まったmixiは、「かつては流行していた」という文脈で使われることが多くなったと思います。私には、mixiをやっている人というのは、少し手間がかかってもやろうという熱心な人が多いというイメージがあります。ここで強調したいと思ったのは、大流行したものほど、いつかはそうではなくなるということです。

そういう流行のトレンドは移り変わっていくという中で、個々人でいうと常にその先端にい続ける人もいるということに気づきました。

ミクシィの取締役だった小泉氏は2013年12月にメルカリに移り、2019年9月にメルカリ会長に就任していたのです。メルカリのTVCMが盛んに流れ、メルカリが一挙に全国区になったころではないでしょうか。mixiにしろメルカリにしろ、成功の法則があって、そういうことを実現できる人は限られた特別な人だけだということでしょう。(何かうらやましいということを書きたいだけなんですが。)


「流行」というキーワードで話を展開すると、TEDx Talks 「What your speaking style, like, says about you」のことに触れてみたくなりました。このトークは2014年11月に収録されたもので、アイルランド国立大学の社会言語学者Vera Reganさんのトークです。

トークを超訳すると、「He was, like, way tall.」(彼は背が高い、みたいな…)という若者が使う言い回しがある。彼女がダブリン校に着任して、アイルランドではこの言い回しがどの程度使われているか調べたところ、アイルランド特有の表現があることを発見した。「He was way tall, like.」という表現がそれで、likeの位置がちょっと違うだけと思ってしまうかもしれないが、新しい言い回しでも語順には明確な基準があって、そこが違っているのはとても特殊なことである。それだけではなく、このアイルランド特有の新しい表現は、アイルランドに住む外国人の内、アイルランドに住み続ける予定の人に多く、世界的な若者言葉の語順を使う人は、将来アイルランドから別の場所に移ろうと思っている人に多い。

私からすると、取り立てて特別な大発見とは思えませんが、きっととても重要な発見なのでしょう。


その後、「Facebookは時代遅れ」と言いたい人の言い分がこういうことではないかと感じれれる記事を見つけました。「フェイスブックを止めたらリアルに起きた事」という内容の2019年5月の記事です。

この記事を超訳すると、フェイスブックには、フェイスブックピクセルというトラッカーが埋め込まれていて、フェイスブックを見れば見るほどターゲティングされたCMが目に入るようになり、実体験としてウェブを通して商品を買いたくなる気持ちにさせられ、この記事を書いた人は実際に多くの商品を購入した。そしてフェイスブックをやめて、フェイスブックピクセルを駆除したらターゲティング広告に悩まされることもなくなった。

実は私もこのターゲティング広告が嫌いな部類の人間です。私はYahoo検索を使うことが多いのですが、ターゲティング広告にならないよう設定を変更したのですが、起動画面上にはターゲティング広告が現れなくなったのですが、それに紐ついた画面上では結局のところターゲティング広告が現れますし、Yahooとは関係ないはずの多くのホームページにも、ターゲティング広告が表示されます。こういうことの元凶がフェイスブックピクセルというのなら、私もAnti-Facebookになるかもしれないと思います。


さらに、2021年4月に書かれた「Facebook=時代遅れは日本だけ」という記事も見つけました。中身は東南アジアでFacebookを活用したビジネスを展開できるというセミナーの紹介のようです。

私が通っている英会話教室で一緒に勉強しているフィリピン人の生徒の話では、フィリピンいる親戚、友達などとの情報のやり取りはFacebookを通じてやっているそうです。フィリピン人にとっては、Facebookはコストの安い有益な情報プラットフォームなのでしょう。


色々と思うがまま書き進めてきました。何がいいとか悪いとか、私の知識では断ずることができませんが、「Facebookは時代遅れ」というキーワードで知らない世界を垣間見ることができた気がしたという話でした。





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