2021年3月7日日曜日

TEDx Talks に学ぶ その4

 TEDx Talks に学ぶ その4

今回の題材は、「Why We Struggle Learning Language/Gabriel Wyner」です。




フランス語をかなり学んでフランスを訪れた際、まだ学校に行っていない5歳の少女に文法のミスを指摘されたという話からスタートします。その5歳の子は計算上は15000時間フランス語にさらされているのに、自分はフランス語教室で何時間勉強してきたのかと自問します。

それを聞いてこの私はどれほどの時間英会話とつきあってきたのだろう?英語の授業を日本語で聞く時間を含めずに、純粋に英語を何時間聞いてきたのだろう?と反省させられます。

導入からそんなグサッとくる質問に反省させられながら話を聞き続けると、その後はどのようにしていくつかの外国語をマスターしてきたか、その肝となるのは何かというお話でした。


今回取り上げたいのは、以下の文章です。

Well, let's return to where I was with French. My situation was as follows: I was taking two master's degrees, one in song, one in opera, and so I had six days of class a week. My only free time was an hour a day on the subway, Sundays, and Austrian national holidays, on which, thankfully, there were many.


このスピーチには日本語訳がありませんので、自分の力で解釈するしかありません。

前半に、エンジニアになろうと思ったが、音楽が好きでそちらを学ぶことにして、おまけに語学学校で複数の語学を習得するコースに参加した話がありました。song」とか「opera」とかはその話の延長です。

直前のトークは、スカンジナビアのバーで聞いた単語は印象深く、ハンガリー語の教室で聞いた単語は印象が薄いという話でした。

そうやって学んで、今どの立ち位置にいるかという話の導入部分であろうと想像しました。ドイツ語や、イタリア語はマスターしたが、フランス語で手こずっているようでした。そしてこの時はまだ、フランス語の習得には至っていないようです。


それで、問題の文章ですが、何を言いたいのか分かりませんでした。「1週間の内、6日間勉強していて、空き時間は地下鉄での1時間と日曜日と祭日だけでした。」と言っているように思います。でもなぜそういう状況の説明をこの瞬間にするのでしょうか?

その後、インターネットを使った学習を続け、語学学校の講師のインタビューでフランス語で考えながら会話ができ、1つハードルを越えたという話に続きます。敢えてこの内容をスピーチの中でしたのは、そういう状況だが、めげずに頑張ったと言いたかったのでしょうか。

自分だったら、後半の説明につながらないのなら割愛しそうな内容です。突然、「毎日1時間しか自由時間がなかった。」と言われれば、ストーリー展開上重要な意味合いがあると思ってしまいます。ここのところで、書かれた通りの表現の意味は分かるが、何か重要なことを理解できていないのではないかと猛烈に不安になりました。

同様に他のスピーチを聞いた時でも、言外の意味をくみ取っていないのではないか、正しい意味を取り違えているのではないかと不安になる瞬間が何度もあります。見えない敵におびえすぎのようにも思いますが、そうでないかもしれません。そういう時は、確信が持てるヒアリング能力を確立するまで、今日もがんばるしかないなと割り切ることにしています。




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