2019年1月2日水曜日

HuffPost


「HuffPost」スマホアプリの「お知らせ」を分析してみる


😕 CNN video+ でアメリカのニュースを毎日30分、30日間聴き続けた結果は、すでに報告した通りで、英会話が急にできるようになるわけはありませんでした。しかし、ちょっとした変化というべきか、以前から「HuffPost」のアプリをスマホにダウンロードしていて、毎日「HuffPost」から記事の配信の「お知らせ」が届いていたのですが、そこに書かれている英文の意味がだいぶ理解できるようになりました。




「お知らせ」というのは、タイトル1行、本文2行のたった3行の英文です。その中に短いタイトルと、全部で70文字程度の本文が配信されます。本文は、頭の方だけで途中で切れてしまうのですが、記事の全体がイメージできるよう工夫された書き出しになっています。表示できる文字数が少ないので、長い単語は色々な方法で省略や書き換えがおこなわれていて、アメリカの政治に関する知識がないと、どういう意味なのか理解できない内容になっています。

今回は、2018年12月1日から29日までの約1か月間に受け取った153記事分の「お知らせ」の中に使われている単語TOP20を分析してみようと思います。

( a , he , of  などの冠詞、代名詞、前置詞や、一般動詞の類まで数えればそれらの方が多く使われているでしょうが、ここではCNNを聴いたことで政治用語の理解がどれだけ進んでのかという視点で、主観的に選びました。)



頻出TOP10

第1位: Trump (53回):言わずと知れた「トランプ大統領」です。登場回数は他を抜きんでています。
第2位: shutdown (13回):2018年のアメリカ政治の年末は、トランプ大統領が予算案を承認しないことがもたらした政府機関の一時休業が最も話題になりました。
第3位: GOP (12回):「共和党」のニックネーム。(GOP=Grand Old Party)。「共和党」は、Republican で、順位の後半にこの単語も登場しますが、ニュースには文字数が少ない略号が好まれるようです。日本人は、GOPと言えば、GNP(国民総生産)のような統計用語の一種というイメージを持つのではないでしょうか。
第4位: Green (9回):米国のグリーンニューディール政策と、地球温暖化防止会議の話題などで登場しました。
第5位: Paul Ryan (8回):共和党現下院議長。個人名になるとチンプンカンプンですが、写真とセットで見ると、見たことがあることに気づきます。彼らの名前が日本の新聞紙上などではカタカナ表記されてしまうことも英単語での理解を難しくしているように感じます。
第5位: reportedly (8回):「伝えられたところによれば」という意味で、日本語の記事でもよく登場する言い回しだと思います。

第7位: Michael Cohen (7回):トランプ大統領の元顧問弁護士。ポルノ女優に口止め料 (Hush money)を支払ったとして裁判にかけられ有罪になっています。
第7位: Michael Flynn (7回):トランプ政権の元大統領補佐官。ロシア疑惑で辞任しました。
第7位: Robert Mueller (7回):ロシア疑惑を調べている特別検察官。
第7位: White House / W.H. (7回):アメリカ人にとってはホワイトハウスは「W.H.」だけで十分なようです。



頻出第11位~18位

第11位: Neo-Nazi (6回):ネオナチの問題が大きくなっているようです。
第11位: government (6回):政府
第11位: election (6回):選挙
第14位: John Kelly (5回):トランプ政権の首席補佐官。2018年末に辞任。
第14位: Jim Mattis (5回):トランプ政権の国防長官。2019年2月までで辞任を表明。
第14位: accuse (5回):「告発する」という動詞が、これほどの頻度で登場するのは、アメリカ社会特有の現象だと思います。
第14位: Republican (5回):共和党
第18位: Ruth Bader Ginsburg / RBG (4回):現最高判事の一人。トランプ大統領を痛烈に批判しました。
第18位: probe (4回):「厳密な調査」のことですが、トランプ政権の一連の疑惑には、×× probeという名がつけられています。Probeだけで、一連の疑惑を暗示する言葉として用いられているようです。
第18位: investigation (4回):捜査
第18位: congress (4回):米国連邦議会


12月のアメリカの社会は、トランプ大統領、トランプ政権、共和党を軸として、南米からの移民問題、トランプ大統領の一連の疑惑などが関心事となっています。殺人事件や大規模火災などは次から次へと現れるが、すぐに新しい事件が発生し、すぐに忘れ去られていくという感じがします。何か恐ろしいです。