2023年7月16日日曜日

四文字熟語+がんばれちびっ子

 四文字熟語+がんばれちびっ子 



ボランティアガイドのこぼれ話をもっとひんぱんに公開したいという気持ちはあるのですが中々いいものが見つかりません。久しぶりの記事になりますが、今回は四文字熟語(Four-character idiom)のことを少し話したいと思います。

この間のガイドで、ある絵の中の動物がなぜ描かれているのか、説明を求められました。その時、私の頭の中では、「この動物は子孫繁栄を意味している」という文が浮かびました。

よりによって「子孫繁栄」なんていう四文字熟語が浮かんでくるというところがダメだなあと思いますが、日本の古いもののいわれのようなものを調べると、「子孫繁栄を願う」とか、「長寿を祈願する」とか、わざわざ難しい表現を使って、もっともらしさとか、威厳を持たせようとしているのではないかと感じることがあります。

日本語で説明するときには、わざわざそういう表現を使った方が、ふさわしいように感じますし、相手も納得するように思います。

でも今は、英語表現を求められているわけです。
子孫?、繁栄?
どちらも頭の中で「はてなマーク」が開いて、どう話していいのか思いつかず一瞬フリーズしてしまいました。
子孫に関係した言葉は?・・・family? descendants? ? ?
繁栄と言えば?・・・flourish(v.)? prosperity? ? ?

私が言ったのは、「This animal means the prosperity of descendants.」でした。
後で考え直すと、「This animal was a symbol of fertility and family prosperity.」なんて言う方が良かったような気がします。

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別の日、電車に乗っていて、小さい子が「何で次の駅でおりることにしたの」と父親に問いかけている声が聞こえました。その子が、「何で次の駅で降りるの?」ではなく、「何で次の駅でおりることにしたの」と言ったのかが気になりました。

私の分析では、まず、その子は単純な疑問文を作る能力は持っているということです。その次に、「降りるの?」ではなく、「降りることにしたの?」という、相手の意思を聞く疑問文の方がふさわしいと判断する能力も持っているということです。そして、その後に例えば、「ここで降りてデパートに行くの?」とか続けて質問する能力までは、まだ持っていないということです。

もしそこまで質問すれば、その父親もなにがしかの受け答えをしなければならないと感じたことでしょう。しかし、その子にとって残念なのは、せっかく一段階レベルの高い質問をしたのに、その父親はそれには反応してくれず、その子の手を引っ張って行くだけで、何も答えてはくれなかったようでした。

自分の英語能力の向上もこういうことだろうなと思いました。
単純な疑問文だけでなく、こちらの理解を相手に伝えられるような、より的を得た疑問文を作れるようになること。それだけでは、この時の子どものように、相手の状況次第で会話が広がらずに終わってしまうことも多いかもしれません。それでも拡大質問の二の矢を打てさえすれば、相手も会話を続けざるを得ないと感じてくれるかもしれません。

がんばれちびっ子、がんばれ私。



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