日本のプリンセスが・・・
メインの建物の中では、説明したいことが決まっていますので、今日もその流れに沿ってガイドできました。ゲストが日本の歴史に詳しければ少し細かい説明をしてみたり、逆に今回のようにそれほど詳しくなければ大雑把な説明ですます感じです。
私が好きな時間は、メインの建物の説明が終わり、最後に別れるまでの雑談時間です。うまい話題が思いつかないときは、自分の英語学習のことを話してしまいます。「もっと上手に説明できるようになりたいんですよ。」そういうと、みなさん優しく何かアドバイスをしてくれます。
まあ、これがお金をいただいでのガイドだったら「英語がうまくなりたい」なんて言い草は通用しないでしょうが、お金はいただかないボランティアガイドですので、優しいアドバイスがいただけるのでしょう。ゲストの母語はスペイン語なので、ゲストにとっても英語は第2言語のはずなのですが、とても流ちょうに操られます。まだ学生のお嬢さんの英語もとても上手です。
正確な聞き取りはできていないのですが、私の問いかけの答えとして、「英語がうまくなるためには、使うチャンスを増やして練習するのが大切だ」と言われたのだと思います。会話の最中、私の頭の中は、①相手の話の大まかな把握、②どう返答するかの方向づけ、③言い回し、特にどう言い出すかを考えるという作業を繰り返しています。多くのことを瞬時に行わないといけないため、どうしても①の部分がこう言いたいのだろうという決めつけになりがちです。
今思い返しても、ゲストが発話した具体的な文章は浮かんできません。英語学習する上では、生の英語が聞けるとても恵まれたチャンスなのですが・・・。今日もここの所もっと力を入れなければいけなかったのにと反省しています。
その時、咲き始めの桜の花がちょうど目に入りました。それまではあまり話してくれなかったお嬢さんが突然、「私の学校にも桜の木がたくさん植えてあって、桜の花が満開になるととてもきれいだ」と話し始めてくれました。お嬢さんは母国で、日本人の子供たちが勉強しているのと同じ学校に通っていたのでした。
そして、彼女の話が正しければ、何年か前に日本のプリンセスが学校を訪問して、彼女もお会いしたというのです。「あなたは何か話したのか?」と聞くと、少し離れたところで手を振っただけだったようです。後で調べてみると確かに数年前に「眞子さま」が今日のゲストの国を訪問していたことが分かりました。聞き取りの正確さはまだまだおぼつきませんが、話の大筋は外していなかったとホッとしました。